LPIC-1に1度不合格した未経験エンジニアの勉強法

エンジニア

ベンダー試験として有名なLPIC。インフラエンジニアなら、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。未経験エンジニアとして、私も受検しましたが、実はLPIC102試験に不合格をしました。その時の反省も含めて、勉強法やおすすめの参考書を公開します。

 

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LPICとは

LPICとは、LPI(Linux Professional Institute)が運営しているベンダー試験です。試験名からもわかる通り、Linuxサーバーに関する知識を問われる試験になります。試験方法は、近くのテストセンターか自宅での受検が可能ですが、どちらもパソコン上で答えることになります。問題形式は、択一問題、複数選択問題、入力問題がある。

LPICは、level.1〜level.3まであり、今回ご紹介するのは、LPIC level.1(LPIC-1)です。level.1は、101試験、102試験の2つをクリアすることで、はじめて認定されます。各科目15,000円(税抜)で、Pearsonを通じて申し込みをする必要があります。テストセンター受験の場合、テストセンターの空き具合によって、試験日を自由に選ぶことができ、前日申込でも、空きがあれば受検可能です。

 

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101試験(101-500)の勉強法

①あずき本で知識をインプット
②ping-tでパート毎に演習(とりあえず1周)
③再度ping-tで総合演習(間違えたものは解説を熟読)
④問題の出方を把握したら再度インプット
⑤ひたすらping-tで総合演習

LPIC101試験は、一発で合格しました。正解数は、60問中42問。かなりギリギリの合格でした。どの試験でもそうですが、基本はインプット→アウトプットの繰り返しです。エンジニアのベンダー試験のいいところは英語の試験と違って、参考書がそこまで多くない点です。とにかく、教材をやり込みましょう。

使った参考書

①Linux教科書 LPICレベル1


LPICでは有名なインプット教材、通称あずき本。章ごとにわかれた説明は、非常にわかりやすく、コマンド入力後の出力画面を図として見せてくれる。章末には、演習問題が付属しているが、問題数は少なめ。あくまでも、参考書として持っておくべき本。

 

②ping-t

問題演習として、最強のWEBサイト。会員登録(無料)さえしてしまえば、LPIC101試験は無料で使うことができる。他のベンダー試験の問題も掲載されているため、登録していない人はいますぐ登録すべきサイト。選択問題だけではなく、コマンド問題(コマ問)の練習もできる。

感想

コマンドよりも、選択式の問題が多い印象でした。まずは知識をしっかり蓄えることが大切です。コマンド問題は、絶対パスよりコマンドのみを答えさせる問題が中心なので、スペルに気をつけながら普段から勉強すれば問題なし。

 

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102試験(102-500)の勉強法

タイトルにもある通り、1回目は不合格でした。不合格時の正答数は、60問中40問。多くのテキストで約65%が合格基準と書かれていましたが、正答数40問だと実際には不合格となりました。確実に受かっていくためには、42問程度は必要でしょう。

その後、あらためて勉強をし直して、2回目で合格をすることができました。2回目は60問中53問正解。余裕を持って合格できました。1回目と2回目では何が違ったのか、その反省点を踏まえながら、お伝えしていきます。

使った参考書

①Linux教科書 LPICレベル1

この本は、101試験に引き続き使用しました。

②ping-t

ping-tは、102試験の問題集を使用するためには有料版にする必要があります。1ヶ月単位でのサブスクが可能なので、自分の試験日程に合わせて登録すると良いでしょう。

③Linux教科書 LPICレベル1スピードマスター問題集


1回目の失敗点

基本的には、101試験と勉強方法は変わりません。しかし、1番の失敗点は、コマンド練習をほぼしなかったことにあります。level.1と同じようにコマンドがほとんど出ないと予測した私は、コマンドより択一式試験を中心に勉強しました。しかし、結果はコマンド問題が10問程度と、level.1より多くの問題が出題されました。

また択一問題の完成度も中途半端だったことは反省点です。ping-tでの総合演習の正答率は80%を超える程度で、90%を超えることはありませんでした。level.1だったらこの程度で大丈夫という過信から、この不合格が導かれたと思います。

 

2回目の意識した点

1回目の不合格の反省を活かし、取り組んだことは2つ。1つ目は、知識を丁寧に詰めたことです。不合格をしてから、再度あずき本を読み直し、章ごとに問題を2回すべて解き直しました。その際も、解説を自分でしていき、なぜその答えになるのかを自分で解説していきました。あいまいな部分は、解説とあずき本でチェックをし、マークアップして暗記していきました。結果的に、ほぼすべての総合演習で90%以上の正答率になりました。

2つめは、コマンド問題を1日60問以上取り組みました。1回目の実際のテストでも、コマンドでスペルの不安を感じた私は、テストまで毎日コマンドを打ち込み、あやふやなものを排除しました。本番では、絶対パスやコマンド、オプションの問題が想定通り、10問程度出題されましたが、すべて自信をもって答えることができました。

 

感想

繰り返しになりますが、102試験はコマンドの問題、オプションの問題はもちろん、絶対パスを全て問う問題が多い印象です。101試験にあまり出なかったからと、たかをくくると私のように痛い目を見るので、これから受ける方はコマ問でトレーニングを積むことで強くお勧めします!!

知識面に関しては、ping-tのやり込みが甘いと普通に不合格になります。目安としては、総合演習で90%を切らないことが大事。選択肢を覚えても仕方ないので、解説を覚えてなぜその答えになるのかを説明できるように意識すると良いでしょう。追加でスピマスを購入しましたが、こちらはping-tとは違う説明の仕方や問題の言い回しが出るので、不安要素を無くしたいのであれば、購入しておいても損はありません。

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