たった2ヶ月でHSK3級に合格するおすすめテキストを紹介

学習

2021年3月27日に実施されたHSK3級の試験結果速報が公開されました。

無事に合格していました。今回は、HSK3級にたった2ヶ月で合格するための勉強法を公開します。なるべく費用をかけず、短期間で合格したい人はぜひ参考にしてみてください。

 

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たった2ヶ月でHSK3級に合格したテキスト

私がメインに使用したテキストは、単語帳と中国語作文の2冊です。文法書は、HSK1級受検時に使用したものをそのまま使いましたが、今回の受検ではほぼ使用していません。また、過去問は前回の受検同様、一切解いていません。試験当日にはじめて問題とご対面するため、非常にドキドキします。過去問を解かなくても合格はできますが、心臓には悪いのでご留意ください。

単語帳

合格奪取! 新HSK 1~4級 単語トレーニングブック (アスク出版)

こちらの単語帳は、HSK1級から4級までの単語を網羅しています。自分が受検するレベルの単語だけを覚えてもよし、すべての単語を網羅するもよし、とても使い勝手の良い単語帳です。音声もダウンロード形式のため、いつでもどこでも聞くことが可能です。

難点は、例文が少々難しいことと、音声がレベル別になっていないことでした。とはいえ、語彙は多いに越したことはありませんし、4級を視野に入れて勉強ができるのでコスパが非常によいです。

中国語は、日本語と似ている点が非常に多いため、まずは短期間で「見て意味がわかる」ようにしました。 その後は、ひたすら聞いて音声と文字をリンクさせるようにつとめました。

 

文法

CD2枚つき 決定版 必ず話せる中国語入門

HSK1級を受検した際に使用したテキストです。中国語の文法を確認するための辞書がわりに使用しました。ほとんど開くことはありませんでしたが、いちを使用教材としてあげておきます。 1級を受検したときの体験談は、別の記事にまとめていますので、そちらを確認してください。

 

中国語作文

改訂新版 口を鍛える中国語作文-語順習得メソッド【初級編】[音声DL]

中国語作文のど定番の本。試験2週間前は、このテキストのみをひたすら繰り返した、といっても過言ではないほどにやりこみました。やり方は、このテキストに掲載されている通り、章ごとに文法を確認し、そのあと日本語→中国語に直す。あとはそのスピードを徹底的に上げていくというもの。

音声はダウンロード形式のため、スマホに落としてひたすら聞きながら、中国語を作文していました。音声も日本語→中国語となっており、日本語をいわれた瞬間に中国語に直すことがゲーム感覚でできます。速度も変更できるため、自分でハードルをあげることもできます。

ひとつ弱点があるとすれば、中国語のリスニングトレーニングには向いていないということです。試験中感じたのですが、この2ヶ月間、「中国語を聞いて理解する」というトレーニングをしてきませんでした。このテキストも、日本語→中国語という順番です。4級に挑戦する際は、その点をもう少し意識しようと思います。

 

過去問

中国語検定HSK公式過去問集3級 2018年度版

敵を知るための一番の方法は、過去問を解くことです。過去問を解くだけではなく、過去問を使ってトレーニングすることも可能です。特に、リスニングは中国語のみのため、非常によいトレーニングがつめます。

とはいえ、私は今回の受検では過去問を一切使っていませんので、この教材を購入せずに合格することは可能です。私は、中国語が話せるようになりたくて勉強をしています。その一環として、HSKを受検しました。わたしと同じように、目的を見失いたくない人は、過去問を解かない勇気をもっても良いでしょう

 

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中国語習得のコツ

HSK3級をクリアするためには、日本語と違う語彙を暗記し、ルール(文法)を覚えることが最も大切です。しかし、文字で覚えていては当然リスニングや会話には使えなくなります。そこで意識して欲しいことは、文字を音で覚えるということです。そして、その点は中国語に限らず、すべての言語に共通して言えます。

 

語彙

日本人は中国語習得にさほど時間がかからない、と言われる所以は語彙にあります。簡体字を見ていただければわかりますが、日本語と中国語(簡体字)はかなり似ています。読解に関しては、中国語独自の簡体字を覚えるだけでクリアできます。

しかし、問題はその音です。日本語と違い、中国語は四声があります。四声は、同じ「あ」と言う音でも、読み方を変えることで4つの意味を持たせることができます。日本人が中国語をマスターする際に一番苦戦する部分がこの音です。そこで、簡体字は必ず音で覚えるようにしてください。

語彙の練習と聞くと、なぜか書きたがる人がいますが、中国語にそれはナンセンスです。ひたすら聴いて、音と文字を結びつけてください。ある程度、音と簡体字が結びついた時点で、漢字と異なる部分のみを書いてみると良いでしょう。

 

文法

文法とは、言語のルールです。スポーツもそうですが、基本のルールをザッと覚えたらどんどん実践していきましょう。例外を含めた細かい文法は、中国語に触れていけば覚えていきます。この文法に触れすぎると、中国語本来の楽しさが遠のき、ただのしんどい語学学習に落ち込んでしまいます。

中国語は、英語と近しいものがあります。英語ができる人はラッキーですね!わたしは英語ができるので、1冊の文法書を1週間で読んだら、あとはさっさと次に進みました。もし中国語以外の語学を学習したことのある人は、共通項をみつけてあげると面白いかもしれません。

 

瞬間作文

まずは簡単な文をバンバン作れるようになりましょう。これができるようになると会話が成立します。基本の例文を覚えながら、型を身につけていきます。中国語の型を身につけたら、自分で語彙を入れ替えて、自分で文章を作っていきましょう。

この時も、簡単な文だからとあなどらず、お手本の音やリズムをマネしてください。息遣いや区切るところなど、モノマネができればこちらのものです。恥ずかしいかもしれませんが、ある程度練習したら、自分の声を録音してみましょう。想像と全く違う音が聞こえてきます。その間違った音を修正していきましょう。

コツがわからない方は、発音教本のようなものを購入してもいいでしょう。ただし、発音は音になりますので、理論で学ぶことが難しく、突き詰めすぎると挫折の原因になります。ほどほどにトレーニングして、地道にマスターしていきましょう。

 

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HSK3級のレベル感

HSK3級のレベル感は、HSKのHPにこのように公表されています。

HSK3級は、受験生の日常中国語の応用能力を判定するテストです。「中国語を使って、生活、学習、仕事等における基本的なコミュニケーションができる。中国旅行の時も大多数の場合において中国語で対応することができる」ことが求められます。

学習目安
600語程度の常用単語と文法知識を習得している者を対象としています。大学の第二外国語における第二年度前期履修程度の学習が目安とされています。

(引用元:HSK公式HP

このことから、基本的な文法を理解し、基本的な中国語の語彙があれば、試験には合格することが可能です。難しい文法や語彙、表現ではなく、あくまでも基礎的な文法、語彙、表現を徹底的に鍛えることで、HSK3級は合格できます。過去問に縛られるのではなく、コミュニケーションを意識して取り組めば余裕を持って合格できることは、私が証明しています。
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語学習得の注意点

中国語に限らず、語学学習には共通した学習のコツがあります。英語や中国語、韓国語など新しい言語に取り組んでいる人は、以下の点に注意しましょう。

音をマネする

言葉は、読む・書くという「文字ベースの学習」と、聞く・話すという「音ベースの学習」に分かれています。日本人は、文字ベースの学習は得意ですが、音ベースの学習が苦手とする傾向にあります。音ベースの学習をする場合、音声学のように理論づけて学ぶことも可能ですが、はじめのうちは音を真似することを意識しましょう。音の強弱や文章にしたときのリズム、息継ぎや文章の切れ目など、徹底的に真似をしてください。

ある程度、真似ができたら自分の発音を録音してみましょう。スマホの録音機能を使えば簡単に自分の音声を録音することができます。そして、ぜひ驚いてください。あなたが思っている以上に、真似ができていません。録音したら、お手本の音声と比較して、何度も修正してください。そうやって、学んでいくことで次第に綺麗な発音に近づきます。

英語の読み方-ニュース、SNSから小説まで (中公新書 2637)では、「リスニングができない原因は、文章読解の遅さが原因である。」と書かれています。すごく理にかなった説明で、思わずうなづいてしまいました。他にも、話すための英語力 (講談社現代新書)でも読解力が話すことに関係していることが述べられています。気になる方はぜひチェックしてみてください。

短期間でルールを覚えてどんどん使う

語学学習になった途端、文法を完璧にマスターしてからでないとなにもできない、みたいな錯覚に落ちいる人がいます。ですが、スポーツを思い出してください。はじめて、サッカーをしたとき、ルールを覚えましたか?野球を始めたとき、インフィールドフライについて知ってから、キャッチボールをはじめましたか?おそらく、答えはNOなはずです。

言語も同じことが言えます。文法ばかり学習していても、言語がつかえるようにはなりません。言語を使えるようにするには、言語を使っていく必要があります。文法は基礎的な部分をザーッと確認したら、どんどんアウトプットしていきましょう。最近では、オンラインを通して、簡単にアウトプットができる環境にあります。そして、アウトプットしながら、知らない文法が出てきたら、それを学んでいきましょう。やりながら学んでいく、そして学んだらまたアウトプットをする。その良い循環を作り上げることが、最強の学習方法なのです。

 

暇があれば語彙を増やす

とにかく暇があれば、語彙を増やしてください。言語は語彙が命、というつもりはありませんが、語彙があれば会話は成立します。言葉のバリエーションも増えます。語彙がなくて困ることはあっても、ありすぎて困ることはありません。

学習中の言語に触れて、少しでも語彙数を増やしていきましょう。そして、繰り返しになりますが、言葉は必ず音で覚えましょう。スマホに音声を落とすもよし、youtubeなどの動画教材で覚えるもよし、とにかく音で覚えていきましょう。

 

間違えても気にしない

語学は間違えてなんぼです。大人になると恥をかくことを恐れるようになりますが、そんなことをしていたらいつまでたっても身につきません。何度も練習して、何度も間違えてください。そして、また練習してください。少しずつ少しずつできるようになります。

外国籍の友人と話すと、毎回思いますが、日本にいる外国籍の人は間違えに対して何とも思っていません。メンタルが強いというか、それが当たり前であることを知っているみたいです。日本人は、相手のことを考え過ぎてしまう傾向にあるので、自分の語学の練習だと思って、間違えさせてもらいましょう!

 

少しでも毎日触れる

語学はスポーツです。サボればそのぶん、衰えていきます。日本に住んでいると、他言語に触れる機会は多くありません。大変ですが、その機会を自分で捻出する必要があります。オンライン学習で、会話をするのもいいですし、毎日5分でも単語や文、音声に触れるでも構いません。とにかく毎日触れてください。

語学学習の話をすると、必ず付き纏うのが留学の話。留学のメリットは、強制的に語学に触れる時間が増えることです。留学をしただけでは、語学の習得はできませんが、語学に慣れると言う点においては、留学をした方が圧倒的にプラスです。言語を使わないと生きていけないという状況に追い込まれるからです。

しかし、費用がかかることやまとまった時間が必要なことは大きなデメリットです。社会人になると、そう簡単には留学できませんが、国内留学くらいの気持ちで言語環境を変えることは可能です。ぜひ毎日触れる環境を作り上げてください。

 

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まとめ

今回も、過去問を一切解かず、言語の勉強のみで試験に合格することができました。学習方法は非常にシンプルですし、学習時間も1日1時間程度とかなり短く設定していました。つまり、HSK3級はだれでも合格が可能というわけです。これからHSK3級をチャレンジする方や学習アドバイスが欲しい方は、ぜひ私のTwitterにDMをください!!

ユウのTwitter

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